曹洞宗僧侶の佐藤俊明さんは父の旧制中学時代の同級生。銀座相馬龍での同級会にもよく出席していた。ある時、時間がなかったのか俊明さんは袈裟のまま同級会にいらしてお酒を飲んでいた。その後酩酊したあるお客さんがトイレから帰ってきて嘆いた。「ああ、俺はもう死ぬのかなぁ~、隣にお迎えのお坊さんが立っていたよ」  私はうちのお客さんですよ、といって慰めようとしたら俊明さんがトイレから帰ってきた。そのお客さんは私 […]